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大学生で将来したいことがなく悩んでいるなら

「自分は将来、何がしたいんだろう?」・・・これまで通信制高校卒業後、進路が決まっていない青年や多くの大学生とお話してきましたが、「将来、何がしたいかわからない」と悩む若者が非常に多くいらっしゃいます。士農工商等、家柄によって進路が決まっていた時代や、戦後の日本であれば、日々の生活の糧をどうするかで、そのようなことを考える暇もなく、今を生きてさえすればよかった時代もあったかもしれません。今の親御さん世代では、偏差値がより高い大学に行き、より大きな企業に入れば生涯安泰という、誰もが疑わない一本の成功ロードがあったため、今の青年たち程、若い頃に「将来、何がしたいんだろう?」と悩まなくてすんだかもしれません。これほど情報が身近に入り、選択肢が増えすぎた(?)世の中において、「将来、何がしたいのかわからない」と悩むことは、至って自然ですよね。不登校やひきこもりの若者は「自分は周囲より遅れをとっている」と焦燥感に駆られ、学校に通っている大学生も、就活で有利になるようにと、興味のある無し関係なく、皆もやっているからとインターンシップに参加し、なんだか「成長すること」に疲れ切っちゃっている印象をもっています。今回は「将来、自分がしたいことがわからない」という10代後半から20代半ばまでの大学生に対して、このような状態の時に何をしたらいいか、いくつかのポイントを数回にわたってお伝えできればと思っています。「たったそんなこと?」と思われるかもしれませんが、個人的に結構、しっくりきていますので、参考になる方は参考にしていただきたいなと思います。

もし、今、将来したいことがわからず、煮詰まってしまっていたら、まず、「どんな職業に就きたいか?」は一旦、棚に上げて「どんな生活をしたいか?」をイメージすることから始めてみることをお勧めします。「将来、何がしたい?」と尋ねられると、どうしても、スポーツ選手やYouTuber等のように、「職業」で考えがちです。将来したいことを「職業」から入ってしまうと、そもそも知らない職業が数多く存在するため、「わからない」となってしまう大学生が多いのも当然のことです。

そこで、一旦、「職業」という枠を取っ払って、「理想の生活」から考えてみることをお勧めします。都会で働きたいのか、田舎で働きたいのか、家で働きたいのか、少人数で働きたいのか、デスクワークが多い方がいいのか、新しい人と接する機会が多い方がいいのか、スーツで働きたいのか、私服がいいのか等、漠然とでも「こんな毎日がいいなあ~」というイメージを持つことから始めてみたいです。「将来」といっても人生は仕事だけではありませんよね?プライベートも含めて、住む環境でしたり、働く時間帯でしたり、「生活」を中心に考えていくと、いきなり「〇〇業界」等で考えるよりも自分事になりやすく、今までとは少し異なる感覚で将来をイメージしやすくなるのではないかと思います。これまで僕自身も関わった大学生たちと「どんな生活が理想的?」「逆にどんな生活は絶対嫌?」と伺っていくと、「家で一人でできる仕事がいい」「田舎よりも都会の方がいいっすね」と、将来したいことがわからない中でも、色々と見えてくるものがあります。コツは、一度、自分の能力や職業を脇におくこと、そして、本当に何も思い浮かばなければ、「こんな生活だけは絶対嫌だ」と不要な選択肢は消去していくことです。紙に書きながら一人で考えたい人は、ぜひやってみてください。誰かとお話できる人はぜひ理想の生活を語り合ってみてください。今回は、「職業から考えるのではなく、理想の生活から考える」ということをお話させて頂きました。少しでも参考になっていたらと願っています。