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進学校で不登校になった場合、親ができること

新年度のスタートである4月は新たな学校に入学したり、進級したり、就職したりと様々な環境的な変化が多い時期です。なかでも進学校の中学生や高校生は、これまで自分が学校内で成績が良かったのに周囲の子達の方が成績が良い等、ショックを受ける現実もあり、そのまま不登校になることもあります。また私立の進学校に通うと通学に1時間も2時間もかかり、満員電車に揺られながら通学し、授業のスピードも速くてついていけず、身体がSOSを発してそのまま不登校になるお子さんもいらっしゃいます。個人的には「不登校」が悪いとは思いませんし、何が何でも合わない学校に行くことが正解だとも思いませんが、このような心境で不登校になっていくと狭い世界の中での他者との比較で「自分は駄目なんだ」「勉強ができるというアイデンティティが無くなり、自分にはもう何も価値がない」と、そのままふさぎ込んでしまい、幸せになれないことが多いので、どうにかしたいと思ってしまいます。ここでは、特に進学校に入り、周囲の比較で「自分は駄目だ」と思い、ふさぎ込みそうになっているお子さんに対して、親御さんがどのように接したら良いのかを一緒に考えてみたいと思います。キーワードは「そりゃそうよね」です。

今の気持ちは自然なこと

上述のように、受験を頑張って入学した学校先で周囲の子達の方が勉強がよく出来て、テストの成績等でお子さんがショックを受けていたら、皆さんはどのようなアドバイスをしたくなりますか?もしかすると、「じゃあ今回できなかった数学を頑張らないとね」等、出来なかった部分を改善しようという声がけをされたくなるかもしれません。勿論、苦手なことを克服することは今後、失敗を避けるためには重要ですが、ここでフォーカスしたいことは、勉強のやり方ではなく、「ショックを受けている」という事実です。皆さんも想像して頂きたいのですが、転職した先が自分よりも周囲の同僚の方が仕事ができ、成績まで貼り出されていたとしたら、ショックを受けますよね。そして、夜に友達と飲みに言って、そのことを話した時、どうされたいですか?「だったら、こういうやり方で仕事を進めればいいじゃない?」等のアドバイス、欲しいでしょうか?その時に言われるアドバイスは心に入ってくるでしょうか?多くの場合、ノーですよね。それよりも、「いや~それはショックだね。同じ状況だったら、誰でもショック受けるよね」という言葉を聞きたくないでしょうか?

どこでも言われるお話かもしれませんが、もしお子さんが進学校に行き、成績が他の子達よりも悪くて落ち込んでいたら、勉強の仕方等のアドバイスをするのではなく、まずはしっかりお話を聴いてあげてください。そして、「ああ、ショックだったね」「同じ状況だったら、ショックを受けるのも当然だよね」「そりゃそうよね」と今のお子さんの心境をノーマライズ(特別なことではない、自然なことだと思えるようなサポート)してあげてください。そして、「もう自分は駄目だ」「自分は落ちこぼれだ」とネガティブな影響が全てに広がらないように、「どの部分が出来なかったの?どの部分が逆に出来たの?」と事実に基づいて話していきたいところです。出来ていない部分が全体に広がらないように限定し、出来ている部分にも目を向けるキッカケをつくっていく。これらの話をした上ではじめて、具体的な勉強の仕方等のアドバイスが役立ってきます。(逆にお話をしっかり聴いて、ノーマライズして、出来ていること、出来ていないことを明確にしていないうちに勉強のアドバイスをしても意味がないことが多いようです)

これは何も進学校に限った話ではなく、不登校やひきこもりの状態から前に進み出して、新しい環境に入った時なども同じです。「緊張するのも自然だよね。どこが出来なかったの?どこが逆に出来たの?最初に聞いた時は全部ダメだったという印象をもったけど、丁寧に聞いてみると、出来ていた部分もしっかりあるんだね。因みにこの出来た部分はどうやってやったの?」みたいな形で僕は青年達とよく話をしています。すでに進学校で挫折をして、塞ぎこんで会話すらできないという状況ですと今回のお話は少し的外れな内容になっていたかもしれませんが、【共感】⇒【ノーマライズ】⇒【マイナスを限定】⇒【プラス面を見る】の流れを型として覚えておくと会話がしやすくなると思います。少しでもご参考になればと願っています。