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通信制高校の卒業後が不安?そんな時に考えたいこと

昨今、「不登校生の増加」というお話と共に、通信制高校の数も増えてきており、親御さんが高校生の頃には無かった新しい形での高校生活が市民権を取り始めたようにも感じます。通信制高校も少子化の中、魅力的な学校にしようとプログラミングや声優、アニメに漫画、中にはバリスタ養成等、専門学校が経営している通信制高校もあり、非常に多種多様な形となってきています。ある調査では10代の約44%が「通信制高校に通っている人が身近にいる」と回答しており、通信制高校に行くことも当たり前となってきているように感じますし、また、実際に通信制高校に通学する生徒さんも「入学後には通信制高校に対して、ポジティブなイメージに変わることが多い」というデータもあります。

その一方、僕自身の肌感覚としては、進学校や私立の中高一貫校で不登校状態になっている子たちの多くは通信制に行ったら、「人生負け組」のようなイメージをもっている子も多いなあと感じています。「通信制高校に行くことに対してどう捉えるか」については、今、人生がうまく行っていないと感じる中で、お子さん本人が暗い将来しか描けないのも無理はないなあと思うのですが、一方、高校はあくまでも人生の通過点にしか過ぎず、その先、通信制高校の卒業後にはどんな人生が待ち受けているのかを周囲の親御さんが少し理解されておくことは心の準備として大切なことかもしれません。

いくつかの通信制高校に関わってきた身として僕自身の経験からしかお伝えできませんが、通信制高校を卒業した後、全日制の生徒さん達と同じように、多くの生徒さん達は専門学校や大学に進学していきます。特に「全日型」という通学コースの通信制の生徒さんは先生方のサポートも受けやすいので進路選択を決めやすく、卒業前に進路を決めている子が多いように感じるのですが、その一方、「通信制」コースで、年に数回しかスクーリングがない生徒さんに対しては、少し卒業後にサポートが必要かなとも思います。

通信コースの場合、学費が安いというメリットがあるのですが、一人の先生が数十人以上の担任となっていることも多く、一人ひとりに対するケアは現実的に難しい状況なのかもしれませんし、また、自発的に相談しに行くというお子さんもこれまであまり出会ったことがありません。通信制高校はなんとか卒業したけれど、その後は白紙でただ家にいるという多くのお子さん達とこれまで面談をしてきましたが、しっかり高校を卒業することができる力はあるわけですから、その後、面談を重ねるうちに、塾に通って浪人を始めたり、翌年から専門学校に進学したりすることがほとんどです。ですから、親御さんとしては、「通信制高校の通信制コースに転校・進学したら、ずっと引きこもりの状態が続くのかしら」とご心配やご不安を抱かれるよりも、「卒業後に少し方向づけをサポートしてくれることがあれば、しっかり進んでいけるから」という点を頭の片隅に入れておいて頂けたらと思います。

そのために、こちらが焦らず、その時にちゃんとお話ができるよう、今はお子さんとの間でよい関係性を築く・保つことにフォーカスされることをお勧めします。高校卒業はずっと寝ていてできるものではありません。卒業できる力があるわけなのですから、お子さんの将来に対して、不安や心配するよりも信頼していきましょう。もし今、まさにお子さんが通信制高校を卒業後、家にずっといて所属先がない状態、もしくは、これから通信制高校を検討されている親御さんでご不安な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、SSBE解決志向アプローチ講座にお越しください。そのような状況のお子さんとの関わり方について学べる内容になっていますので、ぜひご検討してみてください。