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親御さんの解決しようとする努力が問題を維持させていませんか?

当スクールの前身である一般社団法人ストレングス協会では、10代、20代の不登校・ひきこもりのお子さんがいるご家庭とよく関わってきましたが、不登校・ひきこもりの状態から脱出させようとする親御さんの解決努力が、かえって問題を維持させてしまっているということがよくありました。

「子どもが問題行動をする」→「なぜその原因が起きたのかを探る」→「駄目な部分を直そうとする」→「関係が悪化する」→「会話できなくなる」→「大事なことについて話し合いができなくなる」

このように、問題を解決しようと親御さんが努力すればするほど、一生懸命になればなるほど、問題が維持されてしまうことが現実にはあるのです。「不登校」や「ひきこもり」という現象は様々な出来事の重なり合いで現れる現象で、「子どもが問題」「親が問題」と単純化できるものではありませんが、どのような悪循環が生まれているのか、お互いの相互作用や今起きていることを「システム」としてみていくことはこの悪循環から脱出するために極めて重要になってきます。

どうしても人間は問題が起きると、ネガティブな方ばかりを見てしまい、視野が狭くなり、全体像を見失ってしまいます。そのため、なかなかこの悪循環(パターン)に気づけず、一生懸命に解決努力をしているにも関わらず、その行為が返って問題を維持してしまうことがよくあるのです。もしこれまで色んなことを試してきたけど、何もかもがうまく行かずに悩んでいらっしゃる親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひ、以下の7つの質問に従って、一度、親御さんご自身の頭の中で、どんな悪循環(パターン)が今、存在するのかを整理されてみるのはいかがでしょうか?

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Q1. 果たして「学校に行かないこと」「家に引きこもること」が本当の問題なのでしょうか?

Q2. 何が本当の問題でしょうか?

Q3. その問題に対して、これまでどんな解決努力をしてきましたか?

Q4. その結果、何が効果的でしたか?( ⇒ もしあれば、それを増やしましょう)

Q5. その結果、何が効果的ではなかったですか?

Q6. その解決努力が問題を維持している可能性はありますか?

Q7. もし維持しているとしたら、その悪循環から脱出するために違うことをした方が得策です。違うことで何ができますか?

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上述の質問に答えていくと、今、どんな悪循環(パターン)が存在するのか、客観的に見えてくるかもしれません。例えば、起立性調節障害の診断を受けた子に対して、そもそも問題を「我が子が学校に行かないこと」と設定している場合、問題の設定自体に誤りがあるのかもしれません。

先日、ラジオを聞いている時、ある方が「結局、自分の都合通りにならないことを人は悩みと言うんですよね」と仰られていたのを聞いて、ドキッとしたことがありましたが、「本当の問題は何か?」の設定を今一度、丁寧にされてみるのはいかがでしょうか?また、今の解決努力が効果的でない場合は違ったことをした方が悪循環から脱出できる可能性が高いです。ぜひ、色んなアイデアを出して試してみてください。またこの考え方を学んで、実践に活かしたい親御さんはぜひ、一度、SSBE解決志向アプローチ講座にお越しください。これまで上手くいかなかった解決努力を手放し、より効果的なお子さんとの関わり方を一緒に学んでいきましょう。